内窓を種類別に比較!断熱防音に強い製品と選び方

query_builder 2025/07/06
著者:ナリタホーム
06内窓 種類

寒い冬や騒がしい通り沿いの部屋、毎日過ごす空間が「なんとなく落ち着かない」と感じていませんか?窓まわりの断熱や防音対策を見直すだけで、住まいの快適性は驚くほど向上します。

 

とくに注目を集めているのが「内窓リフォーム」。近年では、ガラスの厚みやサッシ構造、LowーE複層ガラスなどの仕様が豊富に登場し、目的別に最適な種類を選べるようになっています。結露を軽減し、暖房効率を高め、冷暖房費の節約にも直結することから、今や住宅性能向上の定番対策とも言える存在です。

 

しかし「内窓の種類が多すぎて、どれが自宅に合っているかわからない」「樹脂サッシ?アルゴンガス?単板と複層ガラスの違いって?」と悩む声も少なくありません。間違った選択は、効果が得られないばかりか、想定外の費用がかかるケースもあります。

 

実際に、断熱性を高めるには3mm以上のガラス厚や気密性の高い樹脂サッシ構造が重要とされており、遮熱効果を発揮するには日射や空気層の深さまで見極める必要があります。また、各メーカーの製品仕様やDIY可否、補助金制度の対象条件にも違いがあるため、事前の正しい知識が不可欠です。

 

この記事では、住まいの目的や悩みに合わせて「どの内窓種類が本当に適しているのか」を徹底解説。断熱、防音、結露防止まで、最適な選び方を事例とともに紹介していきます。

 

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ナリタホームでは、内窓の取り付けやフローリング張替え、ユニットバス交換、玄関交換といった幅広いリフォームサービスをご提供しております。お客様の快適な住環境を実現するために、細部まで丁寧に施工を行い、質の高い仕上がりをお約束します。地元密着型のサービスを展開し、お客様のご要望に真摯にお応えいたします。リフォームのことなら、ぜひナリタホームにお任せください。

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内窓とは何かとその効果

内窓・二重窓・インナーサッシの違いと特徴

 

内窓は、既存の窓の内側にもう一枚窓を取り付ける構造で、断熱性や防音性を向上させるリフォーム手段として近年非常に注目されています。同様の言葉として「二重窓」や「インナーサッシ」が使われることがありますが、これらは厳密には意味合いが異なります。

 

まず、内窓とは「既存の窓に追加で取り付ける室内側の窓」のことを指します。既存の外窓との間に空気層を設けることで、外気温や騒音の伝達を抑制する役割を果たします。一方、二重窓とは、建築時から外窓と内窓の二重構造になっているケースを含みます。つまり「構造的に2つの窓がある状態」を指し、内窓はその後付け型の方法の一種と位置づけられます。

 

インナーサッシという表現は主に建材業界や施工業者で用いられる用語で、内窓と意味的には同義とされることが多いです。しかし消費者視点での言葉の認知度は「内窓」や「二重窓」が高く、インナーサッシはやや専門的な響きを持っています。

 

それぞれの特徴は以下の通りです。

 

用語 定義の違い 特徴 一般的な用途
内窓 室内側に後付けされる補助的な窓 工事が比較的簡易で短期間に完了可能 断熱・防音・結露対策
二重窓 構造的に外窓と内窓を持つ窓構成 建築時から設計されている場合が多い 気密性・防音性が重視される住宅
インナーサッシ 内窓と同義で業界内で使用される呼称 業界用語寄りで、製品カタログにも登場 メーカーや施工会社とのやり取り時に使用

 

内窓がもたらす断熱・防音・省エネ効果

 

内窓を設置する大きな目的は、住環境の快適さを高めるための機能性にあります。中でも注目されているのが「断熱性」「防音性」「省エネ性」の3つの効果です。これらは単なる快適性の向上にとどまらず、光熱費の削減や健康リスクの軽減にもつながる重要な要素です。

 

まず、断熱性について解説します。内窓は既存の窓の内側にもう一枚設置されることで、窓と窓の間に空気層ができ、外気の影響を受けにくくなります。この空気層は断熱材と同じ役割を果たし、夏は外からの熱を遮り、冬は室内の暖気を逃がしません。特にLowーE複層ガラスや真空ガラスを使った内窓は、一般的な単板ガラスに比べて熱貫流率が大幅に低く、断熱性能が高くなります。

 

以下はガラス構成別の断熱性能の一例です。

 

ガラスの種類 特徴 熱貫流率(W/㎡K) 推奨される環境
単板ガラス(3mm) 安価で施工しやすいが断熱性は最も低い 約6.0 温暖地域、仮設的な対応に限定
複層ガラス 2枚のガラス間に空気層を持つ標準的タイプ 約3.0〜4.0 一般住宅全般に対応
LowーE複層ガラス 断熱・遮熱コーティング付き高性能タイプ 約2.0〜2.5 寒冷地、南向きの部屋、光熱費対策
真空ガラス 最上級の断熱性、価格は高め 約1.0以下 寒冷地、結露やヒートショック対策重視

 

続いて、防音性について見ていきましょう。窓は音の出入りが最も多い場所の一つです。内窓を設置することで、音の伝播経路が遮断され、外部からの騒音(車の走行音、電車、近隣の生活音など)が大幅に低減されます。特に気密性の高いサッシと厚みのある合わせガラスの組み合わせは、遮音等級でも高い評価を受けています。

 

さらに、省エネ性にも注目です。冷暖房効率の改善により、年間を通して光熱費を抑える効果があります。経済産業省の報告によると、内窓を設置した家庭では暖房エネルギーの消費が平均で約20〜30%削減されたという事例もあります。これは、二重窓によって室内の温度ムラが軽減され、エアコンや暖房機器の稼働時間が減ることが要因とされています。

 

内窓の効果を最大化するためには、以下のような点を考慮して選定することが重要です。

 

  • 気密性の高い樹脂サッシを採用すること
  • 断熱性能に優れたガラスを選ぶこと(LowーEや真空ガラス)
  • 窓のタイプやサイズに合わせた最適な設置方法を選ぶこと
  • 結露の発生リスクが高い部屋(浴室や寝室など)には特に注意すること

 

目的別で見る内窓の種類と選び方

ガラス・フレーム素材・構造による分類と選定基準

 

内窓選びでは「ガラス」「フレーム素材」「構造」の3要素が重要です。断熱・防音・遮熱・安全性に直結し、住宅環境や目的に応じた組み合わせが快適性とコスパ向上に繋がります。
ガラスは単板・複層(ペア)・LowーE複層・合わせの4種。単板は安価でDIY向きだが性能は低め。複層は空気層が断熱・結露防止に有効。LowーE複層は特殊膜で遮熱・断熱を両立。合わせは防犯・災害時の安全性が高い。性能は熱貫流率(W/m²K)、遮音等級(dB)で比較可能。

 

フレーム素材は樹脂・アルミ・木製。樹脂は断熱・結露防止で人気。アルミは耐久性は高いが断熱性に劣る。木製は和室やヴィンテージ住宅向きだが湿気に弱く手入れが必要。
構造は引違い・上げ下げ・内開き・FIX窓があり、引違いは一般住宅で普及。上げ下げ・内開きは省スペースやデザイン性を重視するマンション等で選ばれる。選定で施工費や部材も変わる。

 

内窓選定の比較表(ガラス・フレーム・構造別)

 

項目 主な種類 特徴 おすすめシーン
ガラス 単板・複層・LowーE・合わせガラス 断熱性、防音性、防犯性に影響 結露対策、省エネ、台風対策など
フレーム 樹脂・アルミ・木製 樹脂は断熱◎、アルミは耐久◎、木製は意匠性◎ 冷暖房効率化、和室や洋風建築に対応
開閉構造 引違い・上げ下げ・FIX 空間活用性と操作性に関わる 狭小住宅、リノベ、和室など

 

選定にあたっては、設置場所の気候条件(寒冷地や多湿地など)やライフスタイル(子どものいる家庭、ペットとの同居など)も加味すべきです。たとえば結露の多い地域では、断熱性の高い複層ガラスと樹脂フレームの組み合わせが効果的です。一方、騒音が気になる都市部では遮音性を重視し、合わせガラスと気密性の高い構造を選ぶとよいでしょう。

 

住宅タイプ別に最適な内窓構成(防音・結露・省スペース対応)

 

内窓の選び方は住宅の構造や立地、使用目的によって大きく変わります。特に「防音」「結露」「省スペース」の3要素は、それぞれに適した内窓構成が存在し、最適な性能を引き出すための知識が求められます。

 

まず、都市部や駅・幹線道路沿いに位置する住宅では「防音性」が重要な選定基準になります。遮音性を高めるには、複層ガラスよりも合わせガラスの方が効果的です。特に厚さの異なる合わせガラスは、音の周波数帯に応じて音波の伝達を軽減する構造となっており、室内への騒音の侵入を低減します。さらに、フレームに気密性の高い樹脂サッシを使用し、窓枠の隙間を極力減らすことが静音効果を高めるポイントです。

 

一方、結露が発生しやすい寒冷地や水回りに面した部屋では、断熱性を重視する必要があります。複層ガラスに加え、アルゴンガス入りのLowーE複層ガラスが特に効果的です。外気と室内の温度差を抑えることで結露の発生を抑制し、窓周辺のカビや劣化リスクを軽減できます。木造住宅やマンションなどでは、断熱効果の高い内窓を選ぶことで冷暖房効率が格段に上がり、電気代の削減にもつながります。

 

スペース効率を重視する住宅では、開閉構造の選択が鍵を握ります。狭小住宅やリノベーション物件では、引違い窓やFIXタイプ(開閉しない固定窓)を活用することで室内空間を有効活用できます。内開きタイプはお掃除がしやすく、2階以上の部屋にもおすすめです。スペースを取らない上げ下げ窓タイプは、カフェ風のインテリアとも相性がよく、デザイン性を求めるユーザーからも高評価を得ています。

 

以下に住宅タイプ別の最適構成を表にまとめました。

 

住宅別おすすめ内窓構成

 

住宅タイプ 優先目的 推奨ガラス 推奨構造・フレーム
都市部マンション 防音 合わせガラス 樹脂フレーム・気密仕様
寒冷地の戸建て 結露・断熱 LowーE複層+アルゴンガス 樹脂フレーム・引違いまたはFIX
狭小住宅・リノベ 省スペース 単板または複層ガラス 上げ下げ窓・内開き
水回り・浴室まわり 結露対策 複層ガラス+防湿仕様 アルミ樹脂複合フレーム

 

メーカー別の内窓比較と選び方のポイント

YKK AP・LIXIL・大信工業の主要製品の違いと向いている人

 

内窓選びで最も重要な判断基準のひとつが、メーカーごとの製品特徴と、自宅の状況やニーズに対する適合性です。現在の主要内窓メーカーであるYKK AP、LIXIL、大信工業の製品はそれぞれ特性が異なり、性能、デザイン、設置性、費用などに差が見られます。

 

以下は、各メーカーの代表的な内窓製品と、その特長をまとめた比較表です。

 

主要3メーカー内窓製品の比較

 

メーカー名 主力製品名 フレーム素材 断熱性能(LowーE複層) 防音性能 デザインの選択肢 DIY適正 特徴的な用途例
YKK AP プラマードU 樹脂サッシ ◎(アルゴンガス対応) ◎(音域の広さ) 多彩(和紙調含む) 防音・断熱両立を重視する住宅
LIXIL インプラス 樹脂サッシ ◎(LowーE複層対応) ○(日常生活向け) モダン〜和風系多数 デザイン性と性能の両立重視
大信工業 プラスト 樹脂+強化構造 ◎(気密構造で熱損失低) ◎(図書館級の遮音) 限定色中心 × 音楽スタジオ・騒音対策特化

 

YKK APの「プラマードU」は、断熱性・防音性・施工性・カラーバリエーションのバランスが非常に高く、戸建住宅からマンションまで幅広く対応できます。特にガラスの厚みや構成の選択肢が豊富で、3mm単板から12mmの合わせガラスまで設定可能です。外から見えにくい型ガラスや目隠しフィルムも利用でき、視線対策にも配慮されています。

 

LIXILの「インプラス」は、住宅全体の統一感を保ちたい方に人気です。YKKに比べるとデザイン重視で、和室向けの格子入りやカラー展開が豊富で、リビングなど人目につく場所に最適です。断熱・防音性能も高水準ですが、防音特化というよりも全体の住環境向上を目的とする家庭に適しています。

 

大信工業の「プラスト」は、唯一無二の防音特化型内窓で、独自の高気密構造を採用しています。航空機騒音や交通騒音に悩む都市部の住宅、音楽スタジオ、テレワーク用途など、静音環境を追求する層から高評価を得ています。ただし取扱店が限られており、DIY不可・専門施工が必須のため、選択には注意が必要です。

 

施工方法・DIY可否・選び方の注意点とよくある失敗例

 

内窓リフォームの成否を分けるポイントのひとつが「施工方法」です。製品性能が高くても、設置方法が適切でなければ十分な断熱・防音効果を発揮できません。ここでは、施工手段の選択肢とその特徴、さらにDIYに向いているか否か、注意点やよくある失敗例を具体的に解説します。

 

まず、施工方法は主に「専門業者による取付」と「DIY取付」の2つに分かれます。

 

施工方法別の比較と特徴

 

施工方法 特徴 向いている人 注意点 対応製品例
業者施工 高精度・保証付き 初めての方や高機能製品利用者 費用がやや高め プラスト、インプラス、プラマードU
DIY 費用を抑えられる 自分で測定・設置ができる経験者 採寸ミスのリスク プラマードU(簡易設計)

 

特に注意したいのは「DIYの過信による施工ミス」です。内窓の設置では、ミリ単位での正確な採寸が必要で、既存窓枠の傾きやゆがみにも対応しなければなりません。3mmのズレがあっただけで、断熱性が著しく低下したり、窓が閉まらないなどのトラブルが発生します。

 

DIYに挑戦した結果、以下のような失敗例が報告されています。

 

よくある内窓DIYの失敗例

 

  1. 採寸ミスにより窓がはまらない
  2. 隙間から冷気・音漏れが発生
  3. 窓枠の色や形状が既存と合わず見た目が悪化
  4. 結露防止の目的が果たせなかった
  5. 補助金申請が不備で無効になった

 

まとめ

内窓リフォームは、住宅の快適性を大きく左右する重要な要素です。とくに断熱、防音、結露対策といった悩みに対して、内窓の種類ごとに最適な選択肢が存在します。例えば、3mm以上の複層ガラスやアルゴンガス入りのLowーEガラスは断熱効果を大きく高め、冷暖房効率を向上させることで光熱費の節約にもつながります。

 

メーカーごとの特徴にも注目が必要です。YKK APのプラマードUは気密性に優れ、LIXILのインプラスは施工性が高く、大信工業はデザイン性と機能性のバランスが評価されています。また、施工方法やDIY対応可否、引違い・開き窓といった窓構造との相性も重要です。

 

リフォームを成功させるには、自宅の構造や使用目的に応じて、断熱性、防音性能、遮熱性能などを見極めたうえで、最適な製品を選ぶことが不可欠です。加えて、自治体の補助金制度をうまく活用することで、導入コストを抑えながら高性能な内窓を設置できる可能性もあります。

 

「どの種類を選ぶか」に迷うのは当然ですが、裏を返せば、それだけ選択肢が充実しているということでもあります。失敗を避け、住まいの価値と快適性を高めるためには、信頼できる情報に基づいた選定と、専門的な視点での判断が求められます。

 

内窓選びに正解は一つではありません。だからこそ、この記事で得た知識を活かし、あなたの住まいに最もふさわしい「最適な一枚」を見つけてみてください。放置すれば毎年数万円以上のエネルギーロスにもなりかねません。今こそ、住まいを守る最初の一歩を踏み出すタイミングです。

 

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ナリタホームでは、内窓の取り付けやフローリング張替え、ユニットバス交換、玄関交換といった幅広いリフォームサービスをご提供しております。お客様の快適な住環境を実現するために、細部まで丁寧に施工を行い、質の高い仕上がりをお約束します。地元密着型のサービスを展開し、お客様のご要望に真摯にお応えいたします。リフォームのことなら、ぜひナリタホームにお任せください。

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よくある質問

Q. 防音性が高い内窓を選ぶポイントは何ですか?

 

A. 防音性を重視するなら、ガラス厚が3mm以上の合わせガラスや、防音合わせガラスを使った内窓を選ぶのが効果的です。音は空気を通して伝わるため、ガラスとガラスの間に空気層がある複層構造は非常に有効です。また、サッシの気密性も防音性に直結するため、樹脂サッシを採用したモデルが特におすすめです。YKK APのプラマードUや大信工業の内窓プラストは、防音効果が高いと評判で、騒音の悩みを軽減したい方に適しています。

 

Q. DIYで内窓を取り付けるのは可能ですか?注意点はありますか?

 

A. 内窓のDIY設置は可能ですが、注意すべき点がいくつかあります。まず、設置に必要な採寸精度が求められ、わずかな誤差でも気密性や断熱性が損なわれるリスクがあります。特に引違い窓や上げ下げ窓のような特殊構造の場合、施工に高度な技術が必要です。また、樹脂サッシやアルゴンガス入り複層ガラスなどの高性能製品は重量もあるため、安全性を確保するためにもプロの施工を推奨します。DIYで費用を抑えたい場合でも、構造や取付条件によってはプロに任せるほうが長期的に見てコストパフォーマンスが高くなります。

 

会社概要

会社名・・・ナリタホーム
所在地・・・〒470-0124 愛知県日進市浅田町東前田31-1
電話番号・・・052-803-3687

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